
KENTEMは、自社でアプリケーション開発を行っており、現在30超のプロジェクトがあります。
その中で最も優秀なプロジェクトとして表彰を受けた「施工体制クラウドプロジェクト」の開発メンバー(一部)にお話をお伺いしました。
プロジェクト成功要因 / 課題と克服方法 / チームワークとコミュニケーション 等
「施工体制クラウドプロジェクト」のアレコレをぜひご覧ください!



おめでとうございます!受賞の感想を教えてください。

ありがとうございます。賞をいただけたのは、プロジェクトで得た知見を積極的に発信できたことが大きな要因だったと思います。
チームメンバーが積極的なインプット・アウトプットをしてくれて、部内を盛り上げてくれました。
KENTEMでの製品開発が初めてのメンバーが多かったので、やってきたことが認められて賞をいただけて良かったです。

良い雰囲気でプロジェクトを進めることができたこのメンバーで受賞できてとても嬉しいです。
多くのことにチャレンジした結果だと思っているので、プロジェクトで培った経験が少しでも他のプロジェクトの役に立ってほしいと思っています。

今までのエンジニア経験では、既存のサービスの改修がメインでしたので、新プロジェクトに初期から参加出来たことは貴重な経験でした。
また、それが上手くいき評価して頂けたことは非常に嬉しいです。
「施工体制クラウドプロジェクト」について教えてください。


建設工事を行う際は、現場に入るすべての会社の情報や請負関係をまとめた「施工体制台帳」という書類の提出が求められます。
この書類は、各会社が工事を行う許可を持っているか、資格を持った責任者が配置されているか等、工事の安全性を確認するために、法律で決められています。
記入する情報が多い上に、書類に記載された内容を裏付けるための添付書類も必要になります。
工事の元請会社は、すべての会社の書類を取りまとめ、不備がないかチェックを行いますが、その作業はとても大変です。
本来なら、そうした書類仕事に時間を割くのではなく、現場の管理に時間を割きたい監督さんがほとんどだと思います。
「施工体制クラウド」は、クラウドに情報を蓄積し社内で利活用したり、書類仕事を分業化できる環境を準備したりすることで、書類管理を効率化することを目指しています。
開発メンバーは、PM、フロントエンド3人、バックエンド2人、テストリーダー、テスター2人です。
PMとテストリーダー以外は、入社歴が浅い中途採用メンバーでしたので、KENTEM製品の開発に慣れていただきながらのプロジェクトになりました。
業務内容と業務にあたっての意識についてお聞かせください。

PL業務をしつつ、フロントエンド開発を行っています。
自分の開発も大事なのですが、全体の効率が落ちる方がもったいないと思っているので、まずはプロジェクトが滞りなく進むようにPL業務を行ったり、他のメンバーに影響が大きく出る自分のタスクを優先的にこなすようにしたりしていました。

私は主にフロントエンドを担当しています。
最近は開発がGitHubへ移行したのもあり、GitHub ActionsによるCI環境の構築にも力を入れています。
チームが快適に開発するための環境の整備にチャレンジできたことも、モチベーションを高く維持できた大きな要因だったと思います。
チームワークについてお伺いさせてください。
本プロジェクトはPMが富士、PLとその他開発メンバーは福岡、テスターは富士/静岡と、バラバラの拠点に在籍しているとお伺いしています。
そんな中で、どのように信頼関係やチームワークを築き、コミュニケーションをされていましたか?


在宅メンバーも含めて拠点がバラバラなので、テキストベースのコミュニケーションが中心でした。
メンバーの相談はリーダーに集中することが多いですが、個別にチャットをしてしまうと、誰に何を伝えたか/伝えていないかがわからなくなったり、別の人に共有するために再度チャットしなければいけなくなったりします。
そのため、仕様や技術に関する相談は、個人チャットでのやり取りを避け、チーム全員が見る場での共有を心掛けました。
「雑談チャネル」と名付けましたが、仕様でも技術でもその時の気分でも、何でも投げてOKのチャネルを作り、そこに投稿してもらうようにしました。
私も推進役として、気楽な内容を投稿していましたが、チームメンバーのノリが良く、思いもよらないようなアイコンのリアクションをいただき、笑いをこらえるのが大変でした。


記録を残すことができ、相手の予定に左右されづらいテキストベースのやり取りと、細かいニュアンスを伝えやすく、やり取りの往復を短時間で済ませることができるリアルタイムなやり取りを上手く使い分けて積極的にコミュニケーションを取っていました。
近くにいないメンバーとやり取りするのは比較的ハードルが高いので、意識して多めにコミュニケーションを取るように心がけていました。

プロジェクトを進める上で、直面した課題はありましたか?

今回のプロジェクトでは、自社であまり導入実績がなかったNext.jsというフロントエンドのフレームワークを採用しました。
クラウドの環境も新しいものを使ってみようと試行錯誤し、認証や、クラウド環境へのデプロイも手探り状態で、かなりの時間を使いました。
終盤になるにつれて、チーム内に「ここから不具合が爆発したら間に合わない!」という危機感がありましたが、序盤から導入したテストフレームワークのおかげか、思ったよりは爆発せずに、落ち着いてリリースを迎えることができました。
結果的に導入を諦めたものもありましたが、取り入れて効果を上げられたものもあり、手探りの中でも乗り越えることができたかなと思います。

主な実装は別の方が担当された部分なのですが、一部機能で、今まで使用したことのないライブラリを採用する必要がありました。
調査の時点からかなり難航していたのですが、他のチームで既に採用実績があったとのことで相談に乗っていただきなんとか実現できました。
同じ会社といえど、拠点が異なると何をやっているか、どういうノウハウを持っているか見えづらいと思います。
今回の様にうちのチームは困っているけど、他のチームがノウハウを持っていた。逆にうちのチームのノウハウが他のチームの助けになった。という事もあるので、積極的な情報共有の必要性を感じました。
プロジェクトを通じて得た学びや経験、また今後のプロジェクトに活かせる教訓やアイデアはありますか?

“その都度できる限り丁寧に開発する”
人生で初めて製品のリリースに携わったということもあり多くのことを学びましたが、特に製品が完成に近づくほど根本的な部分に手を入れるのが難しくなるということを強く感じました。
開発初期ではアーキテクチャを検討してそのときは完璧だと思った方法で進めていても、フェイズが進むごとに求められる仕様が変化したり、ライブラリにアップデートが入ったり、プロジェクトのスキルレベルが上がったり、環境がどんどん変わっていくため修正したい箇所がいくつも出てきました。
しかし、完成に近づくにつれて関係するメンバーも増えますし、バグを出したときに修正する時間も取りづらくなってくるので、徐々に手を入れられる箇所が減ってきました。
実際こういった気になる箇所を残したことで、後でバグが出るということが何度もありました。
バグが出ると、ただ直せばいいわけではなく、それによって他の新たなバグを生まないか確認する作業が発生しますし、修正の過程でマニュアルなどに影響が出る場合もあります。
これらの経験から、根幹部分はできるだけ丁寧に開発し、できる時にコードをきれいにしておいた方が良いということを実感しました。
バランスも重要ですが、後でやればいいではなく、その都度できる限り丁寧に作るように心がけようと思いました。
この1年間でチームとして成長したと思う点はありますか?

元々、コミュニケーションや技術の素地があるメンバーばかりでしたので、チームとしての意思疎通はスムーズにできていました。
この1年で製品開発からリリースまで通すことで、フロントエンド・バックエンド・テストと、お互いがどのようなことをやっているか理解し、ピンチの時はフォローに入る動きが取れるようになってきました。
最後に、プロジェクトが成功したのはどのような理由だと思いますか?

一番はチームメンバーの情熱かと思います(笑)
私自身は保守的な性格なので、社内で確立された技術を使いたくなってしまうのですが、「新しい技術を使いたい!」というメンバーの情熱におされて「やってみよう」とチャレンジしてみました。
課題にぶつかった時も、望んで取り入れた技術なので、モチベーション高く解決まで至ることができました。
新製品の時でないと、大胆に新しいものに取り組むのは難しいですが、今後も時間の許す限り新しいものを取り入れていきたいと思います。
プロジェクトの進行に効果的だったと思う手法を教えてください。

レビューをしっかり行えたのは大きかったのではないかと思います。
特定の機能の修正が必要となったとき、「この機能はAさんが担当なのでAさんがやった方が早い。」というのはあるあるだと思うのですが、常にAさんの手が空いているとは限らず、他のメンバーが対応しないといけないときもあると思います。
レビューをしっかり行い、設計思想の共有と統一感のある実装が実現できていたため、タスクに割り当てるメンバーの融通が効き、結果的に不具合も少なく、いい状態になっていたのではないかと思います。

ライブラリを使用したことで細かい仕様に追従できず開発に苦戦したことがあったので、施工体制クラウドではライブラリを使うべきかどうかは特に吟味して決めました。
結果的にどうしても対応できない仕様もなく、プログラムが複雑化しすぎることもなかったので、開発速度が向上したと思います。
あとがき
今回の「施工体制クラウドプロジェクト」は、はじめての試みが多い中、挑戦を恐れず新しい技術を取り入れた結果、見事に成功を収められました。
挑戦の過程で、互いに成長しながらプロジェクトを進められたことがこの成果に繋がったのではないでしょうか。
まさに弊社のスローガンであるChallenge&Changeを体現されたプロジェクトですね!
メンバーの情熱が加速させたプロジェクトの勢い。
今後もChallenge&Changeを重ねながら、さらなるご発展・ご活躍をお祈りしています。
たくさんの質問にご回答いただき本当にありがとうございました!
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